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ブログを量産すれば稼げるという間違い
一時期ブログを量産すれば稼げるという話が流行ったことがありました。確かにそういう時代もあったかもしれませんが、私がASPで担当しているアフィリエイターさんで100以上のブログを運営している、いわゆる量産型のアフィリエイトを行っている方はほとんどいません。
また、量産型のアフィリエイターさんでも稼いでいるブログはごく少数で、かつアフィリエイト歴が長くベテランばかりです。
量産するということはブログ1つ1つには丁寧に記事を書いたり、更新したり、SEOしたりできないということです。
ということはライバル調査とキーワード選定ことが命ということになります。
つまりブログ量産で稼ぐことは、初心者の方にはハードルが高いと言えます。
断じて量産すれば稼げるということはありません。
ブログ量産のメリットとされているものに反論する
短時間で終了する
ブログ量産で勝負する場合、1ブログあたりの記事数は数記事、場合によっては1記事ということになります。というよりは量産するならそうしなければ運営できません。
更新も特にしないため1ブログあたりの作業時間はさほど多くない訳です。
これは間違っているわけではありませんが、その1つ1つのブログが順当に稼いでくれればいいのですが、なかなかそうは行きません。つまり、ブログ量産で勝負する場合は、ブログを作り続ける必要があります。
そうであれば1つのブログを更新するのと同じです。むしろ、新しいブログを立ち上げる手間を考えれば、時間的にも作業量的にもブログ量産のほうが大変です。
作ったら放置でよい
ブログ量産というスタイルの場合、基本作ったブログは放置です。アクセスがあったりしたら記事を追加ということはありますが、ある程度の結果がでなければそのまま閉鎖が基本的な考えです。
しかし、これは普通のブログ記事でも同じで記事のリライトなんてしょっちゅうするものではありません。更新と新規開設のちがいがあるだけでやっていることは基本的に同じでブログ量産にメリットがあるとは思えません。
リスクが分散できる
確かにこれは一理あると思います。ブログをやっているとGoogleのアルゴリズムの変更によって、突然アクセスが激減するということはあります。
しかし、リスク分散イコールブログ量産というのは極端な考えで、2〜3のブログを持ったり、アフィリエイトにしてもGoogle AdSenseやnoteやメルマガにつなげる等の方法もあります。
また、ブログが飛んでしまう可能性は量産型のブログの方が圧倒的に高いです。通常のブログ運営をしていればブログが飛ぶなんてことはまずありません。
この点においてはブログ量産にメリットがあります。
集客できる
量産型のブログは記事数が少ないため、かなり尖ったニッチなキーワードで攻めることになります。確かにはまればアクセスも見込めるでしょうが、そうそうピンポイントで稼げるキーワードを見つけられるものではありません。
おそらく量産したブログのほとんどはアクセスすらない状態ではないでしょうか。つまり集客できる量産型のブログはキーワード設定とライバルサイトの調査がしっかりと行われており、少ない記事でも上位表示できる必要があります。
それがどれだけ難しいことか分かると思います。
深い知識がいらない
どうせ数ページしかないのだから深い知識は不要だという理論です。
もし、それで稼げるほどにアクセスを集めることが可能ならばそうなのですが、常識的に考えて浅いことしか書いていない数記事のブログに人気がでるとは思えません。
量産型のブログだからこそニッチで他にないブログにする必要がある訳でなので、浅い深いはともかく、誰も書いていないようなことで、しかもそれなりに需要がある事柄というお宝キーワードを見つけられるかがポイントになるはずです。
浅い知識で書かれたどこにでもある記事のブログをいくら量産しても全く稼げないでしょう。
雑記ブログとして1つのブログに集中すればドメインが強くなる分見込みがあるでしょう。
被リンク対策に使える
無数のブログがあるので、互いにリンクを送りあえるということです。
確かにリンクは重要ですが、これは当然Googleのペナルティーの対象となる行為です。
しかも、リンクが有効なのは価値のあるブログからのリンクなので、まったくアクセスの無いブログばかりからリンクが貼られていればペナルティーを受ける可能性も高まるでしょう。
最近の検索エンジンは被リンク自体を量ではなく質で評価するようになってきており、関係の薄い低品質な記事からリンクをされても評価どころかペナルティーのりクスを増やすだけです。
売れるキーワードを把握できる
確かにいろいろなジャンルのブログを作るので、稼げるジャンルを探しやすいということはあるでしょう。
しかし、これはブログ量産ならではの優位性ではありません。さまざまなテーマの記事を扱う雑記ブログ1つ持っていれば同じことが検証可能です。
ちなみにこのブログも元々は違うブログからのスピンアウトです。アフィリエイト関連記事のアクセスが多かったものですから独立させる形で特化ブログとして立ち上げたものです。
量産型のブログは検索エンジンからの評価が低い
量産されたブログは記事数も少なく、更新もほぼしないので、検索エンジンからの評価は高くなりません。初心者ならなおさらたくさんのブログを管理なんてできないのは当然です。
現状数記事のブログが上位表示するのは至難の業と言えます。数撃ちゃ当たるという戦略は分かりますが、やみくもに量産しても全滅する可能性のほうが高いでしょう。
初心者がブログ量産しても管理・更新できない
ブログの管理というのは想像以上に大変です。私はブログ量産はしていないですが、それでも稼いでいるいないに関わらずいくつかのブログを持っています。
それらの管理はけっこう面倒くさいもので、慣れている今でも時間的に大変です。
また、記事に関しては外注に頼っているブログもあります。すべて自分でこなすなら、慣れているという前提でも3ブログ程度が限界ではないでしょうか。
ユーザーに無益な記事は上位表示されなくなった
量産型のブログは数記事、場合によっては1記事しかなく、さらに更新もされないような内容が薄いブログになります。
つまり、ユーザー無視の独りよがりなブログということになります。ユーザーのことを考えれば、それなりのボリュームで継続的に更新されるのが通常です。
現在の検索エンジンのアルゴリズムはユーザーの行動が順位を決める重要な鍵になっていると言われており、被リンクだけでなく記事の滞在時間やリピート率などが考慮されているようです。
ユーザー無視でいくらブログを量産しようが結果は厳しいものとなることでしょう。
量産するにしても質が重要
ブログ量産は悪のように言ってきましたが、ブログ量産が悪いわけではなく、内容の薄いブログは上位表示できないという意味です。
つまり、一定のクオリティーが保たれていての量産が可能であれば、それは悪い選択肢ではないということです。
私が知っているブログ量産で稼いでいる人は、1つのブログあたり数十記事で、1つの記事あたりの文字数は4,000文字以上です。そういったブログを100個以上持っているいて稼げているようです。
やはり、一定のクオリティーというのは前提条件だと思います。
ペラサイトは情報不足
ブログ量産では1つのブログでの情報量は薄く、記事数にしても数記事の場合がほとんどです。つまり圧倒的に情報不足です。
ユーザーにとって価値のある情報を提供できれていれば、上位表示は不可能とは言えませんが、わざわざ難しい勝負をしているように感じます。
わずか2〜3記事や1ページのみのブログを作るなら、いっそ雑記ブログでいいのではないでしょうか。
ブログ量産では稼ぐには?
ブログ量産をさんざん悪く言ってきましたが、ブログ量産が稼げな言い切る訳ではありません。
ブログ量産で稼ぐ方法を紹介します。
ブログ量産で稼ぐならキーワード設定とライバル調査を徹底しろ
ブログのボリュームがない状態で稼ぐには、それでも上位表示可能なぐらいライバルが不在のニッチなジャンルで戦うことが重要です。
狙ったキーワードで検索し、そのテーマで書かれた記事がないのが理想です。しかし、ライバルがいなければ何でもいい訳ではなく、ちゃんとそこに需要があることが必要です。
事前にそれらの調査がきちんとできるかどうかが稼げるかどうかを分ける大きなポイントとなります。
キーワードについてはこちらの記事もどうぞ
ペラサイトではなくミニサイトに
数記事しかないいわゆるペラサイトと呼ばれるブログでは上位表示は難しくなっています。
そこで、記事を十数から30記事程度までの、いわゆるミニサイトとして運営することをおすすめします。
単純な量産ブログほど手軽にはなりませんが、ニッチでピンポイントなジャンルで勝負も可能で、あらかじめブログの構成を決めておけば時間も見積もれます。
私の感覚では慣れているという条件で、1ヶ月に1つのミニサイトを作るぐらいの気持ちで良いと思います。
ミニサイトなら量産型ブログのメリットはそのままにデメリットは解消しています。
ミニサイトについてはこちらの記事もどうぞ